認知症の家族と同居していると、「なんで?また忘れちゃってる」「さっきも言ったのに、また同じこと言わなきゃいけないの」と、どうしてもイライラしてしまうもの。

病気だから仕方ないとうまく対応できればいいですが、家族ということもあり、つい冷静になれなくないですか。

今回は、認知症の家族と同居している私がこのブログでイライラの解消法を紹介したいと思います。

イライラしていて、このままだと認知症の家族にもあたってしまいそう、という人は、ぜひ参考にしてください。

認知症の家族になぜイライラしてしまうのか

私は、初期認知症と診断されている祖母と同居しています。

日によって祖母の症状はまだらに変わるので、私の場合は日によって違う祖母にうまく合わせながら生活しています。

「病気だから仕方ない」そうは思っていますが、どうしてもイライラしてしまうこともあります。

今日は調子が悪いんだなという日は分かりやすく、祖母の顔がいつもと違います。

どこかこわばっていて、顔色が明らかに悪い。

そして、発言が全体的にネガティブに。

普段はかわいがっている私の子ども(祖母からしたらひ孫)にも、きつく当たっていることもちらほら。

そうかと思えば、認知症と診断される前の元気で素敵な祖母のこともあります。

なぜ、認知症の人にイライラしてしまうのか。

それは、その人が元気だったときの姿を知っているからなのかもしれません。

イライラしているなと感じたら、自分のご機嫌取りをすること、自分を大切にすることを忘れないでください。

認知症の人と同居してイライラしたときにおすすめの対処法

ここからは、私が認知症の祖母と同居していて、イライラした時、どうしているか紹介していきます。

①小言・愚痴のネガティブ系は聞き流す

小言・愚痴を聞かされると、聞く側も精神的に参ってしまうというか、エネルギーを吸い取られてしまうものです。

真正面からすべてを受け止めていては、同居する中で身が持ちません。

同居したての頃は、聞いてあげないとという気持ちが強く、真正面からすべて聞いていました。

ただ、そうなると、イライラして仕方ないんですね。優しくできなくなるんです。

イライラがマックスになったころには、「早くこの話終わってくれ」、なんて、思ってしまうわけで。

私の祖母の場合は、調子が悪く認知症の症状が出ているときは明らかに声のトーンが下がります。

小言や愚痴が出てくれば、「うん、そうだね」とうまく聞き流して、頭の中では「今日の夜は何のドラマ観ようかな」なんて考えていますね。

そうすれば、イライラする時間も、自分の予定を考える時間にすり替わって時間を効率的に使えますよ。

②自分のご機嫌をとる

認知症と診断された人の中には、「この言葉を言うと、言われた人はどんな気持ちになるのか」という配慮が無くなってしまう人もいるみたいです。

もちろん、個人差もあるので一概には言えませんが、私の祖母はその傾向が見られます。

なので、モヤモヤしてしんどいなと思ったら、自分のご機嫌をできるだけとるようにしています。

例えば、コンビニに行って好きなスイーツを買ったり、好きな音楽を聴いてスッキリしたり。

お気に入りのお菓子を買い置きして、イライラしているなと思ったら…。

「そういえば、あのお菓子を買ってたからあとでコーヒーと一緒にゆっくり食べよう」と、思うだけでもいいかなと思います。

疲れた、イライラすると思ったら、今日は自炊を辞めてコンビニ弁当やスーパーの総菜、宅食弁当に頼ったりしています。

高齢者向けの宅食弁当を探している人は、こちらの記事も参考にしてくださいね。
高齢者も食べやすく美味しい冷凍弁当(宅食・惣菜)を比較してみた

③言い返す前にその場から離れる

気持ちに余裕がなくて、認知症の人にイライラしてしまったら、とりあえず、その場から離れるのもアリです。

言い返すと、口論になって自分自身が疲れてしまうのは言うまでもありません。

また、認知症の程度によっては、口論したことを忘れてしまうこともあるようです。

私の祖母もその一人。

嫌なこと、自分にとって良い思い出ではないことは、調子が悪いときは数秒後に、少し悪い時は次の日には忘れてるんです。

とはいっても、同居している家族は忘れないわけで。

このままだと言い返してしまいそう、と思ったらすぐにその場を離れるのもイライラとうまく付き合う方法の一つです。

④ショートステイを利用してもらう

同居している家族がイライラしていると、不思議と認知症の人にも伝わるんだなと思うことが多々あります。

認知症の人は、場の雰囲気を感じ取るというか、そういう部分では長けていると聞いたことがあります。

自分に余裕がない、このままだとしんどい・疲れたというときは、ショートステイを利用してもらうのもアリ。

このブログでも、ショートステイを利用してもらったらどうなったのか、体験談も紹介しています。参考にしてください。
初期認知症の疑いがある祖母|ショートステイ利用後の変化

認知症の人と同居したらイライラはつきもの!うまく付き合っていこう

認知症の人は、ある意味、毎日マイペースに暮らしています。

同居している側からすると、いろいろと理解できないところはありますが、うまく受け入れるというか付き合っていくしかありません。

これからも一緒に過ごしていくためには、まずは同居している本人がイライラしたときにどう対処すれば乗り切れるのか、知っておくことが大切です。

今回、紹介した対処法が少しでも参考になれば、うれしいです。