認知症の人と同居するのは、つらいことばかりではありません。

私は80代の初期認知症の症状がまだらに出ている祖母と同居していますが、「一緒に住んでて良かった」と思うこともたまにはあります。

同居して何がつらいのか、今回はこのブログで少し詳しく紹介していきます。

認知症で変わること・変わらないこと

認知症になったからと言って、人格がガラリと変わる人は少ないといわれています。

私が同居している祖母の場合は、認知症発症前は…。

きれい好きで真面目。

人に迷惑をかけてはいけない、~べきだ思考の人でした。

細かいことを一度気にすると、食欲がなくなるレベルで共感力が強いという感じ。

認知症になってからも、祖母の性格は根本的には変わっていません。

変わったことと言えば、自分の世界というか、こだわりが強くなったというか。

頑固さがより増した感じになっています。

あと、市の職員さんやケアマネさんが家に来た時と日頃の雰囲気がまったく違うという…。

取り繕っている感じが否めなくて、見ていてこちらが不安になるくらいです。

認知症の人と同居して分かる本当のつらさ

人によって、日内変動があるとも言われる認知症。

私が同居する祖母の場合は、日内変動にプラスしてイベントごと(自分が興味がないこと・嫌なこと)があると、認知症の症状が強くなる傾向にあります。

詳しくは、こちらの記事を読んでみてください。
初期認知症の祖母は嫌なことがあると症状が強く出やすい

同居していてつらいなと、今もこのブログを書きながら思っていることはいろいろありますが、思いついたのがこの2つです。

  • 同居していない人にはつらさを全く理解してもらえない
  • 日によって変わる認知症の祖母を冷静に見守れない日もある

特に、1つ目はけっこう精神的につらいですね。

例えば、「この前はこういうことがあった」という、認知症の症状に関する話を別居している家族に話しても、「そんなことないよ元気だから」と、毎日様子を見ていないくせに、平気で言われます。

このやりとりが何度もあったので、別居している家族には、よほど大きなことがない限りは祖母の様子は伝えないようにしました。

そうじゃないと、自分の心が壊れそうになるからです。

2つ目は、自分がけっこう精神的につかれていると、つい症状が出ている家族に優しくできない日もあるということです。

詳しくは、こちらも読んでみてください。
認知症の家族との同居|イライラにどう対処すればいい?

祖母には申し訳ないと思いますが、私も子育てに家事、仕事に手一杯でクタクタな日もあるわけで。

心にゆとりがないと、ついイライラしちゃうんですよね。

何度も同じこと聞かれたり、自分は初めて聞いたみたいな感じでイチから全て説明してほしそうにされたり。

認知症になった祖母と同居しなければよかったと、何度思ったか分かりません。

ただ、同居することで救われることも確かにあります。

人間、むずかしいですよね。

認知症の人と同居するには覚悟が必要。つらいときは自分を大切に

認知症の人と同居するというのは、想像以上に大変なことです。

たまに会うくらいなら気にならないことでも、毎日のように起きているとつい、介護する側・見守る側はヘトヘトになってしまいます。

つらいと思ったときは、うまく息抜きをすることが大切です。

無理をせずに、自分らしく認知症の家族と向き合えるのが理想ですよね。

ちょっと日々に疲れてきたなと思ったら、介護サービスを利用するのも一つの手です。

こちらのサービスは、夜間の見守りや病院の付き添いなどにも対応してもらえます。

24時間365日対応の介護保険外のオーダーメイド介護サービス【イチロウ】

対応エリアは、東京都、神奈川県(一部)、千葉県(一部)、埼玉県(一部)、愛知県(名古屋市と一部)。

対応エリア内にお住まいの方は、認知症の家族との同居で疲れたときは、利用してみてもいいかもしれません。