認知症の家族と同居するとなると、介護・見守る側は「自分が責任を持って身の回りの世話をしないと」といった感じで、意気込んでしまう人もいます。

どうすれば、認知症の家族に寄り添いながら、長期的に一緒に生活できるのか、悩んでいる人もいるでしょう。

今回、このブログでは、同居する認知症の家族との距離の取り方について、私の体験談を紹介します。

これから認知症の症状がある家族と同居するか検討している方、同居がつらくて解消したいと強く思っている方は、ぜひ参考にしてください。

家の中で常に横にいてベッタリはお互い疲れてしまう

安心・安全に生活させたい、という思いから認知症の家族を大切にしすぎると、お互いに息が詰まる思いをすることになります。

というのも、今までお互いに一人暮らしだったり、別の家族と暮らしていたりしていたときは、ある程度何でも自分のペースでできていたからです。

それがいきなり、同居するとなって、「認知症だから危ないことをしてはいけない」「しっかり見守らなきゃ」と、介護・見守る側がハリきりすぎてしまうと、常にどんなときも一緒という状態に。

これでは、相手はかなり窮屈に感じてしまうわけです。

同居する側も、認知症の家族中心の生活になるので、自分だけでぼーっとするような時間はなくなります。

長期で同居を考えている場合は、お互いに干渉しすぎないくらいの距離感が理想なんです。

認知症でも一人暮らしに憧れている人はいるということ

認知症だから、これまでしてきた自分の身の回りのことは全て、同居する家族に任せたいという人も中にはいます。

ただ、できるだけ自分のことは自分でしたい、自立した生活を送り続けたいという人もいるわけです。

そうなると、同居する家族は、認知症の家族をサポートする形で関わるようにすると、私の体験談にはなりますが、うまくいきやすいようです。

何かしら持病があり、その後遺症で手足が不自由、短期記憶が弱くなったということは、誰にでも起こり得ること。

まだ、自分一人でもできることがある状態であれば、それを同居している家族がすべて取りあげるのではなく、一人でもできるように工夫するような姿勢でいると、お互いに良い距離感が保てると私は感じています。

私が認知症の家族と同居している中で、成功例もあるのでこちらも参考にしてください。
同居する認知症の家族に役割を与えるといい【体験談ブログ】

認知症の症状が出ると、どうしても自分はこの家の中で足を引っ張っている存在だと、思ってしまいやすくなる人が増えてきます。

そうではなく、自分はこの家で必要とされている、役に立っていると思えるような環境づくりが、認知症の症状の進行を緩やかにしやすくなったり、本人の生きがいになったりするのではないでしょうか。

限界になる前にサービスを利用してリフレッシュも忘れずに

認知症の家族と同居、というのは想像以上に大変なことがたくさんあります。

個人差はありますが、毎日症状が変わることもあれば、そうでないこともあるわけです。

同居する家族はどうしても、認知症の家族に合わせた生活になるので、いろんなことで疲れてしまいます。

限界だと感じる前に、うまくショートステイやデイサービスを利用するようにしてください。