認知機能が低下してくる高齢者をサポートしたいという気持ちはあっても、誰でも限界があります。
「施設に入れるのは可哀想だから」「親への罪悪感が邪魔する」など、介護する側はさまざまな悩みが出てくるもの。
本人に施設に入るかどうか話しても、曖昧な返信だったり自宅にこだわったりと話が前に進まないこともあるのではないでしょうか。
今回は、認知症の人が施設に入ることを考えるきっかけやタイミングといった、一つの判断基準を体験談をもとに紹介します。
私が住んでいる家は、約50年の築年数。分譲地ということもあって、同タイミングで土地や家を購入し住み始めたという人が多いです。そんなわけなので、けっこう空き家もあって。施設に入ったから家を壊して売るみたいな話も。
持病や認知症など、さまざまな理由で施設に入所したという話を聞きました。自分から「私は施設で暮らしたい」という人はなかなかいません。
歳を取ると、長年住み慣れて思い出もたくさんある自宅が一番になり、施設入所を嫌がる人の方が多分多いもの。
だからこそ、施設に入る話をしても気まずい感じになったり、拒否したりしやすいんですよね。
施設を検討するきっかけやタイミングは?
親が歳を取って、家を週に何回か訪ねる、電話の回数を増やすなどしているうちに限界を感じている人もいるのではないでしょうか。
ここからは、施設を検討するきっかけやタイミングを体験談をもとに紹介します。
①ショートステイを体験利用してみる
施設への入所を考えるきっかけづくりの一つとして、ショートステイの体験利用があります。
ショートステイのサービスを提供している施設であれば、基本的に1泊2日は無料で利用可能です。
「親がどんな反応するのか知りたい」「現時点で施設に入る可能性はどれくらいあるか知りたい」など、とりあえず申し込んでみるのが理想です。
ただ、家族がどうしても介護できない状況にならないと、首を縦に振る人は少ないのが現実なんですよね。
②家族が介護に限界を感じる
認知機能が低下してきた高齢者と一緒に生活する、時間を過ごすというのは慣れている人でも精神的に疲れるもの。
「もうこれ以上はできない」と限界を感じたときに、当事者へ施設入所の話を出すというのもタイミングとして一つあります。
③認知機能に関する症状が進行してくる
認知機能が低下してきた高齢者の症状の進行具合は、人によって異なります。
私が同居している祖母の場合は、日によって症状がまだら。
良い日もあれば悪い日もあるんです。
認知機能が著しく低下したり、症状が進行してくると施設入所を考え始める家族が多いみたいですね。
施設入所を考えるきっかけやタイミングは人それぞれ
今回は、認知機能が低下してきた高齢者が施設入所を考えるきっかけやタイミングについて紹介しました。
これまで施設を利用したことがなく、いきなり入所するというのはハードルが高いと感じる場合は、まずはショートステイを利用してみることから始めてみてもいいかもしれません。

